Press Release
2025.6.23 | Baden, Switzerland
※本リリースの日本語版は参考のためにご覧いただき、正式には英語版プレスリリースをご覧いただけますようお願い申し上げます。
Accelleronは、日本の船級協会ClassNKとの連携により、Tekomar XPERT marineのエミッションモジュールとClassNKのMRVポータルとの直接接続を可能にし、ユーザーが排出量報告をより簡便に行える環境を実現しました。
欧州およびIMOの規制に基づき、排出量報告は関係当局への提出前に認定機関による検証が必要です。Tekomar XPERT marineのエミッションモジュールは、EUのMRV(Monitoring, Reporting and Verification)海事規則やIMOのデータ収集システム(DCS)を含む各種規制に準拠した形式で船舶の排出データを自動的に集約し、ClassNKを含む認定検証機関への提出を効率化します。
今回の新たな連携により、船会社はワンクリックでClassNKのMRVポータルへ報告書を提出できるようになります。この連携により、船会社および検証機関の双方における作業の煩雑さが緩和され、提出書類に関する不備等の早期発見が可能となることで、管理業務の負担軽減が期待されます。
Tekomar XPERTは、ClassNKのポータルと連携を認められたプラットフォームとして、信頼性の高いデジタルレポートツール群に加わりました。今回の合意により、Tekomar XPERTの利用者は、すでに対応している中国船級社(CCS)に加え、ClassNKの検証ポータルにもワンクリックで連携できるようになり、柔軟性がさらに向上します。
2025年4月末時点で、ClassNKは約6000隻の船舶に対してIMO-DCSにおけるGHG認証を提供しており、これらの船舶はTekomar XPERT marineのエミッションモジュールを導入することで、ワンクリックで検証提出が可能となります。
Accelleronのデジタルソリューション部門グローバルセールス&オペレーション責任者Shailesh Shirsekar氏は次のように述べています。
「これは単なるソフトウェア機能の追加ではなく、クロスプラットフォーム間の連携をより円滑にするための重要な一歩です。排出量規制への対応負担が増大する中、Accelleronは海事バリューチェーン全体にわたり、ユーザーの皆さまにとってシンプルでわかりやすく、時間短縮につながるソリューションを提供すべく取り組んでいます。」