Press Release
2024.3.25 | ZURICH, SWITZERLAND
※本リリースの日本語版は参考のためにご覧いただき、正式には英語版プレスリリースをご覧いただけますようお願い申し上げます。
AccelleronとIHIの合弁会社であるターボシステムズユナイテッド株式会社(TSU)は、海洋システムプロバイダーである古野電気株式会社(FURUNO)とデジタル分野の協業に関わる覚書(MOU)を締結しました。この協定はAccelleronグループにとって日本初の協定であり、世界で最も重要な造船市場の1つにおいて最適化ソリューションとデジタル対応サービス契約へのアクセスが劇的に改善されることになります。
古野電気は、海洋レーダーシステムの供給において主導的地位を占めており、世界の商船フリートで40%以上の市場シェアを獲得しているほか、他のさまざまな電子機器も納入しています。このデジタル分野の協業に関わる覚書に基づき、IoTプラットフォーム(FOP : Furuno Open Platform) へのシームレスな接続を通じてデータのAccelleron デジタルソリューションの展開が可能となる予定です。
古野電気株式会社のデジタライゼーション推進部部長 北村 圭介氏 は次のように述べています。
「近年、海運業界でも異業種企業による共創、協業活動による価値創造が進んでおります。今回の協業により、両社が持つ強みや知見、新たなネットワークを最大限活用し、お客様の課題解決に取り組んでまいります」
Accelleron のデジタル ソリューションには、現在世界で2400隻、9700台のエンジンに搭載されパフォーマンス最適化に貢献しているTekomar XPERT エンジン診断や、Accelleron 過給機向けのデータ対応型サービス契約Turbo MarineCareなどが含まれます。Turbo MarineCareは定額で標準交換部品、消耗部品、工賃のサービス全体をカバーし整備費用を予測可能にするサービス契約です。
これらのデジタルソリューションはプラットフォームに依存しない設計になっており、燃料消費量と排出ガスの削減や、お客さまのエンジンおよび過給機関連のメンテナンス頻度やコストの削減に貢献しています。システムプロバイダーとのパートナーシップにより、デジタルソリューションを適用する際の複雑さが軽減されるほか、追加機能の利用など、オペレータのさらなる効率向上をサポートします。
TSUの代表取締役副社長兼過給機本体販売部長の若狭 義雅氏は次のように述べています。
「Accelleron のデジタルソリューションと古野電気のFOPとの相乗効果により、脱炭素化やオペレーションの効率の向上等、両社のお客さまにデータのもつ大きな価値を感じていただけることでしょう。この契約により古野電気株式会社さんとの協業を強化できることを嬉しく思います。」
古野電気株式会社は、センシング技術および情報処理技術をコアに、舶用電子機器をはじめ、ヘルスケアや通信・GNSSソリューション、防災・監視ソリューションなどの産業用電子機器の製造販売を行っています。「安全安心・快適、人と環境に優しい社会・航海の実現」を事業ビジョンに、お客さまや社会に貢献すべく事業活動を目指しています。 https://www.furuno.co.jp
Accelleron(アクセラロン)は、500 kWから80 MW以上のディーゼルおよびガスエンジン用の過給機の製造および最適化ソリューションにおいて世界的に業界をリードするポジションにおり、船舶、エネルギー、鉄道、大型オフハイウェイ分野において持続可能で効率的、かつ信頼性の高い動力の提供に貢献しています。革新的な製品の提供や研究面でのリーダーシップを通じて、事業を展開する業界の脱炭素化を加速させています。世界で約18万台のAccelleron過給機が稼働しており、世界50カ国100か所以上のサービスステーションを展開しています。 www.accelleron-industries.com