Press Release
2023.10.2 | Tokyo, Japan
ダイハツディーゼル株式会社(DDK)とターボシステムズユナイテッド株式会社(TSU)は、2023年7月17日、スイスバーデンにあるAccelleron本社にてMXP形過給機供給契約を締結しました。
これにより両社は、海事産業のデジタル化に伴い急速に変化する事業環境と顧客ニーズに戦略的に対応するため、両社の協業を強化します。
現在 MXP300、MXP400、MXP500形過給機で構成されている MXP シリーズは、デジタルソリューションに基づき過給機の運転及びメンテナンスをサポートしていることが特徴です。構成部品点数を減らしたシンプルなデザインと、ポカヨケによる誤組防止やセルフメンテナンスアプリを採用したことにより、従来のサービスステーションでの整備だけでなく、船上乗組員が簡単に整備を行え、サービス体制の柔軟性の向上と運用コストの削減が期待できます。
ダイハツディーゼル株式会社は日本有数のエネルギーのトータルソリューションカンパニーであり、常にハイレベルな技術を融合した高性能エンジンを世に送り出しています。成熟した技術力に加え、新しい技術によるCO2やNOx削減の実現で地球環境保護にも配慮し、またデジタルサポート事業の展開による新たなお客さま価値の提供で、さらに進化を続けています。
TSUは世界で初めてディーゼルエンジン用の過給機を開発したAccelleron(本社・スイス)と、国内で70年以上にわたって過給機の製造実績があるIHIの合弁会社として発足し、エンジンの開発段階から過給機の提案や設置、メンテナンス計画の策定および実施まで、業界の挑戦的な技術革新に対応できるさまざまなサービスやデジタルソリューションを提供し、トータルライフでお客さまの過給機のセーフティーオペレーションに貢献しています。
この契約は新造船およびアフターサービスにおけるMXPビジネスの幅広い側面をカバーしており、両社の事業協力を通じて、デジタルソリューションを活用した事業拡大や業務の生産性向上の機会を提供します。
ダイハツディーゼル株式会社の取締役 早田 陽一氏 は次のように述べています。
「この度のMXPタイプ過給機は性能だけでなく、整備性の向上に優れた過給機であり、当社のエンジン搭載を進める事で、本船上での整備が容易になり、万が一の事態に対する安全性向上にも繋がると共に、デジタルソリューションによるサービスのスピードアップを図って参ります。」
TSUの代表取締役副社長兼過給機本体販売部長の若狭 義雅氏は次のように述べています。
「この契約によりダイハツディーゼル株式会社さんとの協業を強化できることを嬉しく思います。MXPが提供するデジタルソリューションによる付加価値によってダイハツディーゼルの製品競争力強化と、両社のさらなる事業拡大を目指します。」