Accelleronとザウバーグループ　より親密に。更なる飛躍を。

Press Release
2022.2.28 |  BADEN, SWITZERLAND

※本リリースの日本語版は参考のためにご覧いただき、正式には英語版プレスリリースをご覧いただけますようお願い申し上げます。

• •　スイスを代表するテクノロジー企業2社が、テクノロジー、イノベーション、チームワークを駆使したコラボレーションを開始し、サステナビリティに向けた真摯な取り組みを共有化
• •　F1チームとのパートナーシップにより、Accelleronの新しいハイパフォーマンスエンジニアリングブランドが世界中の多くの人々に浸透

ディーゼルエンジンおよびガスエンジン用大型過給機のグローバルリーダーであるAccelleronは、スイスに拠点を置くエンジニアリングおよびテクノロジーのスペシャリストであるザウバーグループとパートナーシップを締結しました。

このパートナーシップにより、Accelleronとザウバーテクノロジーズの技術協力に重点が置かれるだけでなく、Accelleronはザウバーが運営するFIA フォーミュラ1世界選手権のAlfa Romeo F1 Team ORLENの公式パートナーにもなりました。Accelleronの名前は、Alfa Romeo F1 Team ORLENのマシンとドライバーに掲げられ、2022年には10億人に達すると予測される世界中のF1ファンに新ブランドを浸透させます。本日バルセロナで行われたチームの新型レーシングカーC42の除幕式では、ドライバーのValtteri Bottasと周 冠宇が出席し、パートナーシップの開始を祝いました。

このコラボレーションは、過給機の分野では初めての試みであり、両チーム間でアイデア、技術者、イノベーションの交換が継続的に行われる予定です。このパートナーシップの中で、Accelleronとザウバーテクノロジーズは、計算流体力学などの分野で5つの共同プロジェクトに取り組みます。ザウバーが持つ空気力学の専門知識は、気体の流れと剥離の制御によりタービンブレードの設計を最適化し、Accelleronの将来のタービン効率をさらに向上させることが可能です。その他の協力分野としては、積層造形技術や、F1で使用されている先端材料技術を過給機用途に応用することなどが挙げられます。




AccelleronのCEOであるOliver Riemenschneiderは次のように述べています。「私たちのビジネスが新たな局面を迎えるにあたり、最近立ち上げたAccelleronブランドが、私たちの新しいテクノロジーパートナーシップの象徴として、Alfa Romeo F1 Team ORLENのマシンとドライバーに搭載されることを誇りに思います。これにより、世界で最も技術的に進んだスポーツの中心にAccelleronが位置することになり、世界中の多くの人々に私たちの名前を知ってもらうことができるでしょう。持続可能性の追求、技術的制限がある中での信頼性の必要性、革新への絶え間ないプレッシャーなど、異なる環境で働くエンジニアが同様の課題に直面していることから、私たちはスイスの技術と革新を象徴する2つのブランドの力を結集します。これは、ある高性能セクターから別のセクターへの進歩と革新の移転を可能にするために、情報、経験、洞察の交換に焦点を当てた協力です。」

 

ザウバー・グループのCEOであるFrédéric Vasseurは、次のように述べています。「ザウバーテクノロジーズは、50年にわたるモータースポーツ競技の知識と専門性を体現しており、Accelleronとのパートナーシップにおいて、これを有効に活用することを楽しみにしています。私たちは、サステナビリティ、イノベーション、チームワーク、そして高品質な製品に向けた俊敏で効率的なエンジニアリング・アプローチへの意欲を共に分かち合っています。このコラボレーションがもたらすチャンスに期待しています。」

Alfa Romeo F1 Team ORLEN テクニカルディレクターのJan Monchauxは、次のように述べています。「F1はしばしば高速の実験室と言われますが、この最も技術的に進んだモータースポーツカテゴリーにおける多くの革新は、持続可能性の推進など、社会の継続的な成功に不可欠な他のアプリケーションにも利用することができるのです。今回のAccelleronとの提携により、両社の熟練したチームが協力して、レース場から実世界へのイノベーションの流れを向上させることが可能になります。これは期待に満ちた展開であり、複数のタッチポイントに変化をもたらす力を持つものです" 。

 

注釈：Accelleronは、ABBターボチャージングの将来のブランド名です。この新ブランドは、ターボチャージング部門を事業的に分離するABBのポートフォリオマネジメント戦略の一環です。

Accelleronは、500 kWから80 MW以上のディーゼルおよびガスエンジン用の過給機の製造および最適化ソリューションにおいて世界的に業界をリードするポジションにおり、船舶、エネルギー、鉄道、大型オフハイウェイ分野において持続可能で効率的、かつ信頼性の高い動力の提供に貢献しています。革新的な製品の提供や研究面でのリーダーシップを通じて、事業を展開する業界の脱炭素化を加速させています。世界で約18万台のAccelleron過給機が稼働しており、世界50カ国100か所以上のサービスステーションを展開しています(www.accelleron-industries.com)。

ザウバーグループについて
ザウバーグループは、2つの事業体から構成されています。Alfa Romeo F1 Team ORLENの運営・管理を行うザウバーモータースポーツAGと、試験設備での実物・モデルスケールを使用した最新の風洞試験や空力分野における画期的な技術革新に加え、先進のエンジニアリング、プロトタイプ開発、積層造形の分野で第三者事業にも注力しているザウバーテクノロジーAGです。両社は緊密に連携し、ノウハウを共有しながら、スイス・ヒンヴィールにある本社で働く500人以上の専任スタッフが、社内外のあらゆるプロジェクトにその専門性を発揮しています。1970年の創業以来、ザウバーの中心にはレースへの情熱があります。

50年以上にわたり、F1、DTM、WECなどさまざまな選手権シリーズで使用されるレーシングカーの設計、開発、製造において基準を設けてきた革新的なスイス企業です。1993年のF1デビュー以来、ザウバーモータースポーツAGは、F1界では数少ない伝統ある株式非公開のチームを確立してきました。2018年にアルファロメオとの長期パートナーシップを開始し、F1参戦30周年を迎えるにあたり、Alfa Romeo F1 Team ORLENのチーム名で2022年のチャンピオンシップに参戦します。