Press Release
2021.11.2 | BADEN, SWITZERLAND
※本リリースの日本語版は参考のためにご覧いただき、正式には英語版プレスリリースをご覧いただけますようお願い申し上げます。
造船・エンジンメーカーである現代重工業のアフターケア部門であるHyundai Global Service(HGS)とABB ターボチャージングは共同し、国際海事機関(IMO)の規制に合わせて排出ガス削減を目指す船主さま向けに、エンジンのパートロード最適化(EPLO)サービスを提供します。
2023年のEnergy Efficiency Existing Ship Index(EEXI)およびCarbon Intensity Index(CII)規制の発効を前に、多くの船主さまがその対応策としてエンジンの出力制限を検討しています。部分負荷運転下でのエンジンの最適化は、環境への影響を最小限に抑えつつ、船舶の運航効率を向上させるための信頼性が高く経済的にも実現可能なソリューションです。EPLOは、船主の皆さまのエンジンの出力制限の際の最適な出力範囲の特定と、低減された負荷範囲内で燃焼の最適化、また燃料消費量や排出ガス、メンテナンスコストの削減をサポートします。
HGSのGreen Engineering SalesのマネージングディレクターであるSung Ki Ahn氏は次のように述べています。「IMOの新規制に対応した今回の戦略的な技術提携は、排出ガスの削減や効率化を目指す船主のお客さまに優れた価値を提供します。ABB社の過給機とエンジンのチューニングに関する幅広い経験と知識を活用できることを嬉しく思います」と述べています。
ABBターボチャージングのHead of Global Service SalesのDirk Balthasarは次のように述べています。「パートロード最適化は、エンジン出力制限による恩恵を最大化し、エンジンシステムが新たな負荷領域で最適に動作するための重要な要素であると考えています。HGS社のエンジン技術サービスとプロジェクト管理の経験、そしてABBの過給機に関するノウハウ、アップグレード機能、独自のソフトウェアソリューションにより、このパートナーシップは他では得られない総合的なソリューションを提供します。」
HGSとABBは、エンジン、過給機のレトロフィット、NOx認証(船級協会との連携)を含む完全なターンキーパッケージを提供します。またそれらはエンジンと過給機の稼働中の性能を監視するデジタルソリューションよってサポートされます。両社は、お客さまのニーズや船舶の運航状況に合わせて、さまざまな形の最適化を提案します。その内容は、ウエストゲートの設置から、エンジンのディレーティング、過給機のカットアウトまで多岐にわたります。いずれの場合も、ABBとHGSは互いに独立してプロジェクトを管理することができます。
また、本サービスでは、エンジン診断ソリューション「ABB Ability™ Tekomar XPERT」を搭載することで、継続的にオペレーションも最適化することが可能です。このツールは、船主の皆さまの燃料コストとCO2排出量をさらに削減できるよう、リアルタイムで稼働中のデータに基づいた個別のご提案をいたします。
ABBのプロセスオートメーションビジネスは、プロセスおよびハイブリッド産業向けの自動化、エレクトリフィケーション 、デジタル化のリーダーです。世界市場No 1.の分散型制御システム、ソフトウェア、ライフサイクルサービスおよび計測機器、分析機器、船舶や過給機などの業界固有の製品を含む製品、システム、エンドツーエンドの幅広いポートフォリオをお客さまに提供しています。世界市場第二位の企業として、深い専門知識、多様なチーム、グローバルの拠点により、お客さまの競争力や投資収益の向上、安全でスマートかつ持続可能な運営をサポートしています。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex)は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com