Press Release
2021.10.14 | BADEN, SWITZERLAND
※本リリースの日本語版は参考のためにご覧いただき、正式には英語版プレスリリースをご覧いただけますようお願い申し上げます。
ABBのA200-L形過給機は、シェル社との長期傭船契約に基づいてKorea Line Corp、PAN Ocean、Knutsen OAS、JP Morganの4つの船主が発注した174,000m3のLNG船6隻に搭載されるMAN Energy Solutionsの5G70ME-C10.5-GAエンジンに採用されます。
ME-GAは、MAN初の低圧DF 2ストロークエンジンです。このエンジンは、定評のあるMANの高圧ME-GIエンジンと並んで、LNG船やその他船舶の温室効果ガスの排出量を削減し、大気汚染を最小限に抑え、さらにより低い初期コストでこれを可能にします。また、このガスエンジンは、合成LNGやバイオマス由来のLNGが入手可能になった際には、LNG専焼、または混合燃料として使用することができ、気候変動への影響をさらに軽減することができます。
DFエンジンにおいては、過給機の性能が特に重要です。高い過給機効率により、高負荷時にも高い空燃比が維持され、運航や排ガスに影響を及ぼす燃焼速度を低減します。A200-Lシリーズは、熱力と空力の専門知識を用いて、現時点で最高の圧力比と効率をコンパクトなボディに詰め込んだ、ABBの最も先進的な2ストロークエンジン用の単段過給機です。小型化によりスペアパーツも小さく経済的であることや、過給機自体が整備の際に扱いやすいことから、所有コストの低減にもつながります。
「エンジン設計者やエンジンメーカは、新たなエンジン技術をサポートできる信頼性の高い高性能な製品を求めるとき、ABBの過給機に注目します」と、ABBのロースピードターボチャージャーのグローバルセールス責任者であるAlexandros Karamitsosは述べています。「環境規制により船主の皆さまが新しい燃料やエンジンコンセプトを模索する中で、当社の技術的リーダーシップとグローバルなサービスの組み合わせがますます評価されていくと確信しています。私たちは、この画期的なプロジェクトに参加できたことを嬉しく思うとともに、MAN社が私たちのエンジニアリングの専門性の高さを信頼してくれたことに感謝しています」
また、ABBターボチャージングは、様々な船舶の補機用過給機も提供しています。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex)は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com
ABBのプロセスオートメーションビジネスは、プロセスおよびハイブリッド産業向けの自動化、エレクトリフィケーション 、デジタル化のリーダーです。世界市場No 1.の分散型制御システム、ソフトウェア、ライフサイクルサービスおよび計測機器、分析機器、船舶や過給機などの業界固有の製品を含む製品、システム、エンドツーエンドの幅広いポートフォリオをお客さまに提供しています。世界市場第二位の企業として、深い専門知識、多様なチーム、グローバルの拠点により、お客さまの競争力や投資収益の向上、安全でスマートかつ持続可能な運営をサポートしています。go.abb/processautomation
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